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乾燥 前田敬子さん

--------- 前田さんがアワガミに入ったきっかけはなんでしたか?
前田さん 子育て中に富士製紙の内職をずっとしよったんよ。
下の子供が中3になって子育てが一段落ついた時に正社員として入れてもろうたんよ。

--------- 和紙を作っていて楽しいと思うのはどんな時ですか?
前田さん 順調良く仕事が出来たときじゃわな。
紙がきれいに貼れた時や難しい紙が貼れた時とかな。
どうやったらうまく手際よく紙の乾燥が出来るか考えてながらしよります。

和紙 乾燥の現場

--------- 反対に、大変だと思うのはどんなことですか?
前田さん 手漉きの紙を乾燥する時は1枚失敗するともともとの数が少ないけん、すごい気を使うんよ。
手漉きの人がきれいに漉いてくれてもここで失敗したら、もう終わりやけんな。
タイトな納期と戦いながら仕事している時は、そこらへんに神経をものすごく使います。

乾燥 前田敬子さん

--------- 今迄で一番思い出深い事を教えてください。
前田さん 伝統工芸紙の資格が取れたことかなあ。
長いことこの仕事をしよって良かったと思うたわ。
--------- どのように和紙を使ってもらいたいですか?
前田さん 自分が和紙を使って作品を作ったりすることができないので、
使える人にうまいこと使うて欲しいと思います。
皆どんなに使いよるんだろうか???
作った和紙が使われている様子をもっともっと見てみたいと思います。

乾燥 前田敬子さん

伝統工芸士に認定されました

伝統工芸士に認定されました

平成12年、前田さんは(財)伝統的工芸品産業振興協会から伝統工芸士に認定されました。高度な伝統的技術をもつ技術者に与えられる称号です。
http://www.kougeishi.jp/kougeishi.php?kougeishi_id=505395