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手漉き紙の用途

インテリア和紙

インテリア用

室内にアクセントとして壁装するインテリア和紙を製造しています。
カタログに掲載している既存品の他に特注品も手がけております。
特注品の多くはホテルやレストラン、公共施設などに使用され、それぞれの雰囲気や大きさに合わせてオリジナルのデザインで漉くこともよくあります。特別な質感を出すために竹や墨を漉き込んだものや、色のついた原料でグラデーションを作ったりして紙に深みと奥行きを持たせ、見応えのあるインテリア和紙を制作しています。
→インテリア和紙

 

インテリア和紙

インテリア小物/ステーショナリー

手漉き和紙独特の紙の四方の「耳」を生かした商品を製造しています。
インテリア小物としてランチョンマットや壁時計用台紙、色紙(しきし)などがあります。
また、手漉きのはがきや名刺などの製造や、紙の中にドライフラワーやビーズなどを漉き込んだ紙などの製造も行っています。
手漉きの手法の一つである「溜め漉き」の技法を使うことによって厚い紙の製造が可能です。また、四角い紙だけでなく、花型、丸型をはじめ、変形の紙も製造可能です。

 

インクジェット和紙

和紙 インクジェット用

インクジェット紙のシリーズAIJPの中の「AIJPびざん」と「AIJP白峰はがき」は全て手漉きで製造されています。「溜め漉き」の技法を使って厚く紙を漉くことで、額装なしで展示できるくらいの厚さを持たせることができ、手漉き和紙ならではの風合いがインクジェット印刷と交わることで新しい表現を可能にしています。
インクジェット用に表面にコーティング剤を塗布するのも職人が一つ一つていねいに行っています。

 

和紙 アーティスト用

和紙 アーティスト用特注品

アーティストが制作に使用するための特注和紙の製造を行っています。
大きな寸法の紙を多く手がけており、大きな特注サイズの手漉き和紙を製造してきました。特に外国からのアーティストに高い指示を得ており、アメリカなどへ輸出されています。

 

グレゴリー・コルベール氏と阿波和紙
国際的な写真家、Gregory Colbert(グレゴリー・コルベール)氏による、アートプロジェクト「ashes and snow」が、この度日本でも公開されました。
グレゴリー・コルベール氏は、この展覧会で大型写真作品用の印刷紙として、アワガミファクトリーの和紙を使いました。
コルベール氏の、人間と動物との驚異的な交流の姿を捉えた写真は、2003年ヴェネチアで初公開されて以来、ニューヨーク、サンタモニカを経て百万人以上を動員。 建築家・坂茂氏設計の紙管とコンテナで建てられた仮設建築物、『ノマディック美術館』もたいへん話題になりました。
グレゴリーペーパー
Ashes and Snow展 /Gregory Colbert (2007.3.11〜6.24)
お台場に開設された移動美術館“ノマディック美術館”にてグレゴリー・コルベールが手がけた100枚を超える写真による大型芸術作品が展示されました。
大型写真用の印刷紙をアワガミファクトリーが製作しました。

コルベール氏が、阿波和紙を作品の印刷紙に使うようになったのは98年ごろ。
以来、毎年注文があり阿波和紙が数々の作品づくりに使われました。
印刷紙は、コルベール氏の作品づくりに応じて厚さや大きさ、白さの程度などを調整した特注和紙で、職人の間で「グレゴリー・ペーパー」と呼ばれています。

2006年夏には、過去最大規模の縦2.4メートル、横5.1メートルの和紙づくりに挑み、二ヶ月かけて百枚を納入し、この紙が、今回の写真展に使われました。
→グレゴリーペーパーの制作裏話はブログでご紹介しています

---2007年3月18日掲載の徳島新聞より
『コルベールさんは「阿波和紙を作る職人は世界の宝」と絶賛。
藤森理事長は「ここ数年、写真に和紙が使われるようになってきて、和紙の新しい生き方が見えてきたように思う」と話している。』 
グレゴリーコルベール 特注で和紙を製作   グレゴリーコルベール 特注で和紙を製作   グレゴリーコルベール 特注で和紙を製作
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