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賛助会員、友の会会員へのお誘い

 阿波の手漉和紙づくりの唄に、「神の授けた紙漉きなろて、親も子も漉く孫も漉く。」というのがあります。神とは阿波に入国して麻、楮を植えた天日鷲命、忌部さんで、その住んだ所が麻植郡、この忌部さんが神の始祖神です。

 この約1500年もの歴史を持つ和紙つくりが明治時代に入って日本文化が急速に発展し、紙の需要を補い切れずなり、機械漉きの洋紙にその地位を奪われ、全国的に衰退する運命をたどり今日に及びました。ところが昭和に入りアメリカ人のハンター、イギリス人のグラバトンという人が「日本の手漉和紙は世界中の製紙術の最頂点にある。」と研究の結果を著書によって世界中に宣伝したことから、日本の和紙は世界の注目を浴びるようになりました。

 山川町の阿波手漉和紙商工業協同組合が毎年行っている夏季の手漉和紙研修会で外国人の受講者が増加しているのもそのあらわれでありましょう。
国もこの価値高い手漉和紙づくりを将来に伝えねばならぬと認識し文化財に指定したり、伝統産業に取り入れ育成発展に努力するようになりました。

 昭和45年、山川町の藤森実氏の手漉和紙製造法が無形文化財として徳島県の指定を受けました。昭和51年には徳島県の手漉和紙が伝統的工芸品産業振興法に基づく伝統的工芸品の指定に輝きました。
ここでやっと手漉和紙の将来にも曙光を見ることができるようになりました。
そして、平成元年5月、山川町に財団法人阿波和紙伝統産業会館が、国、県、町及び地元の皆様のご負担によって建設されました。まことにうれしい限りです。

 この伝統の火は決して消してはなりません。
会館運営の目標は第一に技法を継承する後継者の育成であります。
次に歴史的資料の収集、保存、展示により一般の理解をはかり、更により深く和紙についての色々の方法で手作りを楽しんでいただく場とし、更にこの会館を種々の角度から利用していただいて和紙づくりの振興発展に努力することにあります。

 何卒、以上のような和紙の歴史と会館運営をご理解下さいまして、賛助会員として又は友の会員として格段のご協力をお願い申し上げます。