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(財)阿波和紙伝統産業会館使用規定

この規定は、(財)阿波和紙伝統産業会館(以下和紙会館)の利用に際し、円滑な運営をするために定めます。利用者は、この規定に則りあるいは規定外の事項に関しては善良な判断のもと、健全な運営ができるよう協力のほどお願いします。

1.目的
和紙会館では、和紙の啓蒙と普及を目的として和紙会館の設備を開放します。

2.利用者の区別
和紙会館利用者は、ビジティングアーティストと一般利用者に区別します。

ビジティングアーティストとは、和紙の可能性をためすために、会館を工房として作品作りを希望し、別に定めるビジティングアーティスト受け入れ基準に則った所定の手続きを済ませ、和紙会館の限定された設備の使用を許可された人をいいます。
ビジティングアーティスト受け入れ基準は、非公開とします。

一般利用者とは、賛助会、友の会会員あるいは入場料を支払い体験室で手漉き体験をする人か展示室および図書室にて公開された設備を観覧する人をいいます。

3.各施設の利用料金、利用期間、利用時間は以下の通りとします。

実習室(商用対象)

利用料金

100.000円

利用期間

1単位2日間

利用時間

AM9:00〜PM4:00

実習室(体験学習、一般利用)

葉書判実習

3枚

500円(材料費含)

半紙判実習

2枚

500円(材料費含)

葉書判又は半紙判

3時間自由制作

1.500円(材料費含)

藍染めハンカチ

絞り染め1枚

500円

藍染めハンカチ

ローケツ染1枚

800円

※実習室の使用状況により、予約なしでは出来ない場合があります。

その他の実習室(体験学習室)利用
 1単位1日間    3.000円
 利用時間   AM9:00~PM4:00

第一展示室
 利用料金 30,000円
 利用期間 1単位6日間(火〜日曜日)
 利用時間 AM9:00〜PM5:00(最終日PM4:00まで)

第2展示室
 利用料金 25,000円
 利用期間 1単位6日間(火〜日曜日)
 利用時間 AM9:00〜PM5:00(最終日はPM4:00)

多目的ホール
 利用料金 午前10時〜12時      4.000円
      午後1時〜5時        10.000円
      午後6時〜9時         8.000円
      全日(午前10〜午後9時) 20.000円
 利用時間 午前10時〜午後9時 

デザイン室
 利用料金 和紙会館が使用許可した人のみ無料で開放
 利用期間 期限設定なし
 利用時間 AM9:00〜PM5:00

 時間外での使用については、会館事務局までお申し出ください。

4.ビジティングアーティストとして受け入れを許可された場合

  • ビジティングアーティストは、制作に要した実費分の負担はお願いいたします。実費分とは、制作に必要な原材料費、新規道具の制作費を言います。
  • 希望によりゲストハウス(徳島県麻植郡山川町湯立)の使用を許可します。所定の手続きをお取りください。
  • 2Fデザイン室を創作の部屋として使用を許可します。
  • ビジティングアーティストに関しては、下記の条件を満たした方に対しては、和紙会館設備使用料が免除されます。
  • 和紙会館設備設備免除基準により、免除された方
  • 和紙会館で制作した作品を1点寄贈していただける方
  • 経歴、カタログ、今まで制作した作品のポジ、ネガ等を寄贈していただける方
  • 和紙会館で制作した作品が、個展等で販売され利益を得た場合、その一部を和紙会館に寄付していただける方(金額は問いません。これら寄付金を募り、制作活動を希望するアーティストの受け入れに役立てていきたい所存です。)
  • 寄贈していただいた作品ならびに資料の版権等の権利は、和紙会館に帰属するものと解釈して、善良に管理いたします。保管および資料の整理は和紙会館の規定に則り行ないます。
  • 資料の使用または展示に際して、特に寄贈者の前持っての承諾を得ることはしません。但し、印刷物等に使用した場合出典は明記するものとします。
  • 保管された資料の貸出等のサービスは和紙会館の規定に則り行ないます。

5.利用設備

実習室(原料調合、抄紙)1F
 この実習室は、紙漉き職人の養成と研修を利用目的としています。原則として一般の人の受入れはいたしておりません。ただし、紙漉き職人と一緒に作品を作るのを目的とするビジティングアーティストの場合は、その限りではありません。

 利用設備ならびに利用内容

  • 煮熟設備 浸積タンク2槽 煮熟釜1器 灰汁抜きタンク
    浸積タンクにて原料(楮、三また、雁皮)を一晩漬けて柔らかくします。翌日取りだして、煮熟釜でアルカリと一緒に3時間余り炊きます。
  • 漂白設備 漂白タンク2槽 
    煮えて柔らかくなった原料を灰汁抜きタンクに入れて灰汁を洗い流します。白い紙を作る場合は、次亜鉛素酸Naで漂白します。
  • 除塵設備 塵取り場
  • 叩解設備 打解機1台
    灰汁抜きをし終わった、あるいは漂白し終わった原料のゴミを取り除き、きれいにし打解機で叩いてつぶします。次になぎなたビーターで水とともに分散し、紙漉きの準備を終えます
  • 抄紙設備 漉舟三六判(970x1880/mm)1槽 菊判(640x970/mm)4槽
    漉舟に原料と水を入れよく攪拌します。その時「ねり」という植性の粘剤を入れます。水をゆり動かし、繊維のからみを作り丈夫な和紙を作ります。何回も「す」の上に原料液を汲み上げては揺り動かし、紙の厚さを作っていきます。
  • 乾燥設備 圧搾機 三角乾燥機1台 紙付け板(とち板)
    できた紙は、紙床板の上に重ねていきます。何百枚か重ねた水分の多い紙を圧搾機にて絞ります。堅く絞られたを一枚づつはがして、紙張り板または乾燥機に張り付けて乾燥します。

実習室(体験学習室)1F
この実習室は、小学生をはじめ一般の人で手すき和紙を実際漉くことができる体験学習の場です。葉書、便箋から46X62cmの大きさの紙まで漉くことができます。また、徳島名産の藍を使い、藍染めの実習ができるように本格的な設備を設置しました。

  • 利用設備
  • 抄紙設備 漉舟一式 菊判半裁(500x640/mm)5組 半紙判(270x365/mm)20組 葉書判50組
  • 乾燥設備 簡易脱水機1台 紙張り板10枚 簡易乾燥機1台
  • 染色設備 藍瓶2器 染色槽2槽 洗いタンク1台
  • 面積 339.05平方メートル

第一展示室 2F
 ギャラリーとして一般に開放します。

  • 利用設備
  • 展示施設、スポット照明、展示用ハンガー、展示用パネル、展示用台、等
  • 面積 61.25平方メートル

第2展示室 2F
 常設展示を目的とし、和紙のデザインを中心とした展示とします。

  • 利用設備 
  • 展示施設、スポット照明、展示用ハンガー, 展示用パネル、展示用台, 等
  • 面積 69.06平方メートル

多目的ホール 2F
 小、中の会議(30名前後まで)講演会、研究会はもちろん映写会、ビデオ上映など幅広い文化イベントが可能な多目的ホールです。また、和紙に関連した内外の図書を約1.000冊蔵書し、和紙研究の場としても利用していただけます。

  • 利用設備
  • スライド映写機、OHP、VTR、椅子、テーブル
  • 面積 64.9平方メートル

デザイン室 2F
 多目的ホールとも併用して利用でき、ビジティングアーティストの創作の場としても利用できます。
原則としてそれ以外の方は利用できません。

  • 利用設備 作業台
  • 面積 21.9平方メートル

6.実施期日
本規則は1989年4月より実施します。
本規則の第一回改定は1992年に行ない、4月1日より実施します。
本規則の第二回改定は2000年に行ない、1月1日より実施します。