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(財)阿波和紙伝統産業会館の概要

 阿波の紙作りは、8世紀始めに天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祭る忌部族が麻植の地に入国したときに始まるとされています。その伝統を唯一継承する山川町に、(財)阿波和紙伝統産業会館が平成元年5月に誕生しました。阿波和紙の啓蒙と継承を目的とした運営は、地道な活動にもかかわらず多くの方に愛され評価されています。 特に、内外からのアーティストを受け入れての作品制作の援助事業、毎年夏に行なわれる阿波和紙の技法を伝える手漉き和紙の研修事業や徳島県内の小中学生を対象にした「デザインはがき展」などの展示事業は多くの称賛と熱い感動を生み出しています。


立地

Mt.Koutu

"ふと思い立って、西に旅するとき、

大きく両の手を広げたような尊大な姿の山に出くわす。

懐に抱かれ、

一時の静寂と草いきれに身をゆだねる ... 。

 
 
JR徳島駅から吉野川に沿って阿波山川駅まで1時間。高松から車で1時間強。東京から徳島空港か高松空港を経由して約3時間弱。大阪、京都からバスで明石大橋を経由して3時間あまりで徳島に着きます。

  

施設

実習室(原料調合、抄紙)1F
この実習室は、紙漉き職人の養成と研修を利用目的としています。原則として一般の人の受入れはいたしておりません。ただし、紙漉き職人と一緒に作品を作るのを目的とするビジティングアーティストの場合は、その限りではありません。

煮熟設備/浸積タンク2槽 煮熟釜1器 灰汁抜きタンク
浸積タンクにて原料(楮、三椏、雁皮)を一晩漬けて柔らかくします。翌日取りだして、煮熟釜でアルカリと一緒に3時間余り炊きます。

漂白設備/漂白タンク2槽 
煮えて柔らかくなった原料を灰汁抜きタンクに入れて灰汁を洗い流します。白い紙を作る場合は、自然にやさしい過酸化水素水を使った漂白をします。

除塵設備/塵取り場

叩解設備/打解機1台
灰汁抜きをし終わった、あるいは漂白し終わった原料のゴミを取り除き、きれいにし打解機で叩いてつぶします。次になぎなたビーターで水とともに分散し、紙漉きの準備を終えます。

抄紙設備/漉舟三六判(970x1880/mm)1槽 菊判(640x970/mm)4槽
漉舟に原料と水を入れよく攪拌します。その時「ねり」という植性の粘剤を入れます。水をゆり動かし、繊維のからみを作り丈夫な和紙を作ります。何回も「す」の上に原料液を汲み上げては揺り動かし、紙の厚さを作っていきます。

乾燥設備/圧搾機 三角乾燥機1台 紙付け板(とち板)
できた紙は、紙床板の上に重ねていきます。何百枚か重ねた水分の多い紙を圧搾機にて絞ります。堅く絞られたを一枚づつはがして、紙張り板または乾燥機に張り付けて乾燥します。

実習室(体験学習室)1F 339.05平方メートル
この実習室は、小学生をはじめ一般の人で手すき和紙を実際漉くことができる体験学習の場です。葉書、便箋から46X62cmの大きさの紙まで漉くことができます。また、徳島名産の藍を使い、藍染めの実習ができるように本格的な設備を設置しました。

抄紙設備/漉舟一式 菊判半裁(500x640/mm)5組
半紙判(270x365/mm)20組 葉書判50組

乾燥設備/簡易脱水機1台 紙張り板10枚
簡易乾燥機1台

染色設備/藍瓶2器 染色槽2槽 洗いタンク1台

第1展示室 2F 61.25平方メートル

ギャラリーとして一般に開放します。
展示施設、スポット照明、展示用ハンガー、展示用パネル、展示用台、等

第2展示室 2F 69.06平方メートル

常設展示を目的とし、和紙のデザインを中心とした展示とします。
展示施設、スポット照明、展示用ハンガー, 展示用パネル、展示用台, 等

多目的ホール(図書室) 2F 64.9平方メートル

小、中の会議(30名前後まで)講演会、研究会はもちろん映写会、ビデオ上映など幅広い文化イベントが可能な多目的ホールです。また、和紙に関連した内外の図書を約1.000冊蔵書し、和紙研究の場としても利用していただけます。
スライド映写機、8mm映写機、VTR、椅子、テーブル

デザイン室 2F 21.9平方メートル

多目的ホールとも併用して利用でき、ビジティングアーティストの創作の場としても利用できます。
原則としてそれ以外の方は利用できません。

ミュージアムショップ(小展示室) 1F

原料や用途による紙質の違い、他素材の漉き込みや染めなど、阿波手漉き和紙の様々な個性と魅力を展示紹介し、またそれらを使ったステーショナリーやインテリアなどの日常生活品を集めて展示即売をしています。

■ 第一収蔵庫
■ 第二収蔵庫
■ 事務室